相模原市南区東林間にある泉家メディカルクリニック|内科、消化器内科、肛門外科、外科、経鼻内視鏡

  • HOME
  • 高コレステロールQ&A
高コレステロールQ&A

コレステロールの高い人は卵を控えた方がいいって、ホント?

◎ホント!

厚生労働省が出している「学会ガイドラインにおける食事療法等に関する記載」にもある通り、コレステロール摂取量の目安として200mg/日以下や300mg/日以下があります。
中くらいの大きさの卵に含まれるコレステロールは約250mgですので、卵はコレステロール含量が高い食品と考えられます。
コレステロールが「高め」程度の人は、2~3日に1個程度の卵を食べても影響は少ないと思いますが、やはりコレステロールの高い人はコレステロール含量の高い卵黄や臓物を控えることが賢明です。白身はコレステロールを含まず、たんぱく質が主成分なので、白身は食べても大丈夫です。

イカ・タコ・エビはコレステロールが高い食品って、ホント?

◎ホント!

イカ、タコ、エビは、かつてコレステロールを多く含む食品とされていたのが、測定法の進歩によりそれほど高くないという結果がでたため、コレステロールとり過ぎの問題がない食品という誤解をされているようです。しかし、イカ、タコ、エビのコレステロールはイクラに比べるとやや少ないというだけです。
いずれにしても食べ過ぎるとコレステロールのとり過ぎになってしまいます。

高コレステロール血症の人は、油は厳禁ってホント?

×ウソ!

脂肪のとり過ぎは、高コレステロール血症の元凶ですから、過剰な摂取は控えなければいけません。しかし、脂肪は体に必要なエネルギー源のひとつです。油の種類を考えて、適量を摂取するようにしましょう。
一般的に脂肪摂取は摂取総エネルギーの20~25%に保つとよい(PDFが開きます)と言われています。
飽和脂肪酸が多く含まれる牛肉や豚肉、鶏肉、バター、ラードなどの動物性脂肪を減らし、不飽和脂肪酸が多く含まれる大豆、ごま、コーン、オリーブ油などの植物油や、魚の油などを中心にとるよう心がけましょう。

※PDF形式の文書をご覧いただくには、Adobe® Acrobat Reader(無料)が必要です。
お持ちでない方はこちらから入手できます。

海藻の食物繊維がコレステロールを下げるって、ホント?

◎ホント!

わかめや昆布特有の、あの「ぬめり」成分。その正体は、アルギン酸という海藻特有の食物繊維です。野菜の食物繊維と同様に、腸内のコレステロールを吸着して排出する働きがあります。わかめや昆布は、低カロリーですから、野菜と同様にたっぷり食べても大丈夫です。
できるだけ毎日、食事のメニューに入れるようにしましょう。

大豆のサポニンやレシチンは動脈硬化を予防するって、ホント?

◎ホント!

過酸化脂質は、動脈硬化を進行させる元凶になります。
大豆に含まれるサポニンやレシチンには、脂質が酸化するのを防いで、過酸化脂質をできにくくする働きがあります。また、サポニンには血液中のコレステロールや中性脂肪を減らして、動脈硬化を直接防ぐ働きもあります。
このほか、大豆に含まれるたんぱく質には、血中のコレステロールを排除する働きがあるなど、大豆や豆腐などの大豆製品はコレステロールが高い人におすすめの食品と言えます。

なるべく激しい運動をしたほうがいいって、ホント?

×ウソ!

運動には、「無酸素運動」と「有酸素運動」があります。
無酸素運動とは、短距離走や重量挙げなど、息をとめて一気に大きな力を出す運動であり、有酸素運動とは、ウォーキングや水泳など、酸素を取り込みながらゆっくり少しずつ力を出す運動です。

高コレステロール血症の改善のために有効なのは、有酸素運動です。中性脂肪を分解する酵素を活性化して、肥満を予防し、HDL(善玉)コレステロールを増やす働きがあります。

それに対し、無酸素運動は糖質をエネルギーとするため、脂肪はあまり燃焼されず、筋肉に乳酸がたまって疲労だけが残ってしまいます。特に、普段運動していない方や高齢の方、高脂血症以外にも高血圧、糖尿病などを合併している方などが急に激しい運動をすると、かえって危険を伴うこともあります。また心臓発作(心筋梗塞)は早朝(午前6時から8時)と夜間(午後8時から10時ごろ)に起こりやすいので、朝起きてすぐの運動はなるべく避けてください。医師の指示に従って、自分のペースで、無理なく楽しめる有酸素運動を心がけましょう。